「.ai」は人口約16,000人の小さな島に年間約43億円もの利益をもたらす
人知の及ばぬ３２ビットの空間に、
名前がついたその日から、
見知らぬあなたと、見知らぬあなたに、
ウェブの糸がつながった
ドメインの織りなす運命を解き明かす
あらたな世界の扉が開かれる
それが、あなたの知らないドメインの.世界
ドメイン「.ai」が人口約16,000人の小さな島に年間約43億円もの利益をもたらすことを、ご存知ですか？
カリブ海の小さな島、アンギラは人口約16,000人の小さなイギリスの海外領土。しかし、
この国に割り当てられているccTLD（国別コードトップレベルドメイン）「.ai」がAI
（Artificial Intelligence、人工知能）ブームのおかげで、2023年は3,000万ドル（約43億円※）の
利益をもたらすと言われています。
Facebook、Google、MicrosoftなどAI分野で活躍する多くの新興企業は、「.ai」ドメインを所有
しています。1990年代からアンギラに代わってこのドメインを管理してきたソフトウェア開発者
のビンス・ケイト氏は「.ai」登録件数が2022年から2023年の1年間でほぼ2倍となり、合計28万
7,432件になったことを発表しました。同氏は、ChatGPTが2022年11月に一般公開されて以来、
「状況が大きく変わっている」と付け加えました。しかし、アメリカ合衆国の大手総合情報
サービス会社であるブルームバーグによると、2022年12月から2023年3月にかけて大きなピークが
あったものの、その後人気は横ばいの状態としています。
最新の国連データによると、202 年のアンギラの年間GDPは、2億8,800万ドル。つまり、「.ai」
ドメインの価値は国内総生産の約10%に達するのです。
ちなみに、ドメイン島巡りでは2018年にアンギラを訪れましたが、人工知能と無縁な生活を送っていました。
※1 2023年12月のレート。1ドル約145円。
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